光脱毛の原理と脱毛器の使用方法

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光脱毛の効果と原理

なぜ毛が抜けるの?

光脱毛器の赤い光のエネルギーが、毛の黒い色素に吸収されます。

吸収されると熱エネルギーとなり、毛の成長が止まります。

成長できなくなった毛は、10日程で自然に抜け落ちます。

光源の種類と強さ

光は波長(ナノメートル nm)と強さ(ジュール J)で表すことができます。
フラッシュ脱毛器=光脱毛器の光源には、ランプが使われています。ランプの種類には、蛍光灯、HID/LEDライト、クリプトンランプ、キセノンランプ等があります。脱毛の学校で使う光脱毛器のランプは、キセノンガスが充填されたキセノンランプです。ランプの中でも一番強い光を発光することができます。

光脱毛器の構造

光脱毛器

特定の波長の光エネルギーは、黒い物質に吸収されて熱エネルギーに変化する、という性質があります。吸収されやすいように、波長フィルターがついていて、適切な波長に調整されています。またランプの光は拡散してしまう性質があるので、特殊なプラスチックやガラス、サファイア等を通して光の直進性を高めています。脱毛の学校で使う光脱毛器の光る面にはサファイアが使われているので、光る面全体の光の強さが均一です。プラスチックやガラスだとランプ中央部分のみ強く光り、端が弱く光ります。サファイアは重量もあり高価ですので、ハンドルを絶対に落とさないようにして下さい。

キセノンランプで強い光を発光すると、熱が出るので、水で冷却しています。なかには空気で冷やす空冷式の機種もありますが、水冷式でないと強い光を続けて発光できません。

さらに、光が出る面が冷たくなる脱毛機もありますが、脱毛の学校の機種にはありません。美容ライト脱毛器の協会では光の強さの上限が決められていて、脱毛の学校で使用できる機種はこの上限の強さまで発光する光脱毛器です。この上限の光の強さであれば、日本人の肌色であれば、面が冷たくならなくても肌トラブルが起こりにくいです。ただし細めの毛や産毛の脱毛には、もっと強い光が必要となります。

IPLやSHR等さまざまな脱毛方式が謳われていますが、機器メーカーが販売促進のために考えた理論です。脱毛の原理からみれば、美容ライト脱毛は全て同じフラッシュ脱毛方式です。光脱毛器には、このような構造的な異なりがあり、特に機種によって光の強さが大きく異なります。高速連射の業務用脱毛器も見かけますが、原理から考えても強めの光を高速で連射することは不可能です。

光脱毛器の光の強さと毛のタイプの関係

毛の色・太さ光エネルギー脱毛器の光 当てたときの感覚
黒く濃い色/太い吸収しやすい弱くても毛が抜ける、チクっとする・強すぎると痛い
薄い色/細め吸収しにくい強くないと毛が抜けない、チクっとする・弱すぎると何も感じない
白い 透明・毛根ない吸収しないどんな強さでも毛が抜けない、白い肌なら何も感じない

光を当てる前に必ず毛をシェービングしましょう!

顕微鏡で見ると光はお肌の表面(毛の断面)から垂直に肌の深部(毛根の方)へ進むので、埋もれ毛は、光エネルギーを吸収しにくく効果が期待できません。同じ理由で、綺麗にシェービングされた毛に光を当てると効果的です。

光を当てる頻度は?

できる限り太くて黒い毛の方が光エネルギーを吸収しやすいので、全体的に毛が生えそろってから光をあてた方が効果的です。
見えている毛は20%以下で、全体の80%以上の毛が見えていません。今見えている4倍以上の毛がサイクルで順番に生えてきますが、一般的には、

光を当てはじめた最初の頃は、
ボディの場合は光を当ててから約2ヶ月後に毛が生えそろってきます。
お顔の場合は、光を当ててから約1ヶ月後に毛が生えそろってきます。

光を4回ほど当てると、シェービング不要の期間が長くなり
ボディの場合は光を当ててから約3ヶ月後に毛が生えそろってきます。
お顔の場合は、光を当ててから約2ヶ月後に毛が生えそろってきます。

同じところに同じ強さの光を何回あてても、効果的にはなりません
毛の色の濃さと太さによって、光エネルギーの吸収率は決まっています。一度に繰り返し光を当てても、吸収率は変わらないため、より強い光を当て直さない限り、より効果を得ることはできません。むしろ、同じ肌に同じ強さの光を連続して当てると、肌の表面の温度だけ高くなり、火傷のリスクが高くなります。

脱毛完了までに何回かかるの?

個人差が大きいので一概に「○○回で完了です」と言えません。脱毛した毛穴から毛が再生しにくい肌であれば、6回程でほぼ完了できたり、20回以上当ててもまだ生えてくることもあります。ボディであれば、平均10回ほど、お顔は平均15回かかることが多いです。ただし、毎回、脱毛する適切な強さの光を当てた場合です。

光を当てて1ヶ月後にお手入れせずに過ごせるようであれば、効果的な光を当てられた証拠です。1ヶ月後でも同じ毛が生えてきた場合は、より強い光を当てないと効果を期待できません。もし一番強い光を当てたのであれば、次回はより強力な光の脱毛器を使わないと効果がでない可能性が高いと考えられます。

光を当てては いけません!

浅黒い肌や黒い肌に強い光を当てると、皮膚が光を吸収してしまい、火傷する恐れがあります。キズ、アザ、タトゥー、IラインやOラインも同様に注意が必要なので、白いペンでマーキングして光が当たらないように避けたり、弱い光から当てて肌の反応を見ながら徐々に強い光に調整していくと良いです

また、精神疾患処方後の光線過敏症のお肌、乾燥した肌、日焼け後の肌に光を当てると、ひどい赤みが出たり、腫れたりする恐れがあります。インフルエンザ等のワクチン接種して1週間以内も、同じ症状が出やすいので、光を当ててはいけません。

光を当てた後の症状と対処

症状対処法
光を当てた瞬間、多少の痛みや温かみを感じることがあります。お肌が乾燥するほど痛みを感じやすく、また毛が抜けにくく、痒みが出やすくなります。光を当てると、肌が乾燥しやすくなることもあります。脱毛期間はローションで十分に保湿しておくと、肌トラブルが起こりにくくなります。
光を当てた後、1週間ほどお肌が紫外線を吸収しやすい状態になります。UV対策をしたり、1週間以内のアクティビティは控えましょう。
光を当てたあとにオイルやクリーム、デオドラントを塗布していると、翌日以降にニキビのような毛膿炎になることがあります。脱毛期間はローションで保湿するとトラブルを回避しやすいですが、もしニキビや瘡蓋のようになっても、清潔を保つようにしていれば、1週間ほどで落ち着きます。
暑い時期や、走った後、スパ後など、肌が暖まったまま強い光を当てたり、ジェルが塗布されていない肌に強い光を当てると、激痛を感じたり、照射面と同じ形の赤みや火照りが残ります。1分以内にアイスパックを当て続けたり、流水を流し続けたりして、冷却すれば肌トラブルは最小限で治ります。あとで塗り薬を塗布しても数日後に水膨れになる恐れがあるので、即対処することが重要です。

光を当てられない部位

火傷や失明などの恐れがあるので、頭髪、眉、鼻の穴、耳の穴、目(目周辺含む)には、光を当てないでください。
IラインやOラインは、肌が濃い色なので、弱い光から徐々に強くして、注意しながら光を当てて下さい。
※機械を使うときは必ず、ゴーグルを着用して下さい。

脱毛器(照射面が大きなタイプPRO55)の使い方

通常はスタンバイ画面から操作すれば使用できます。もし電源がOFFとなっていた場合はスタッフが対応しますが、以下の動画の手順にしたがって操作すれば、スタンバイ画面にできます。

電源がOFFの場合

模擬試験にチャレンジ!

どのくらい理解できたか?簡単な10個の質問に対して正解の文章にチェックをつけるだけ!3分で終わるので、通いはじめる前に是非、チャレンジしてみて下さい!

予約された生徒さんや、これから予約する生徒さんは、1回だけ回答&送信お願い致します。※18歳以上の女性限定です。

エラー: コンタクトフォームが見つかりません。